2016年3月28日月曜日

エージェントについて

原文:All About That Agent…

Enterprise Managerではエージェントは大きな役割を持っています。ターゲットから全ての情報を集めてくるほか、管理作業やジョブを実行します。ジョブを実行するにはエージェントはヘルシーな状態でないといけません。この投稿では、エージェントとターゲットがきちんと監視されて情報を送っていることを確かめるためのチェックポイントをいくつか見ていきます。

エージェントページ

エージェントのページで何を見ることができるのでしょうか。個人的には、EM管理者は毎日このページをチェックすべきだと思います。どのターゲットでアップロードが停止しているか、どのエージェントが停止していたり長期間ブラックアウト状態になっているか、把握しておくべきです。「設定」→「Cloud Controlの管理」→「エージェント」から次の画面に行くことができます:

まず、ステータスでフィルタリングすることができます。すべて、起動中、停止中、ブラックアウト中、使用不可、のビューがあります。また、ブロックされているものや校正ミスがあるものも見ることができます。

エージェントはデフォルトでインストール中にセキュア化されます。ですから「セキュア・アップロード」が「いいえ」である場合は再度セキュア化する必要があります。

2016年3月22日火曜日

Oracle Database 12cでおさえておきたいパラメーター - パート1

原文:Parameter Recommendations for Oracle Database 12c - Part I 

数週間前に、パラメーター設定(隠しパラメーターを含む)に関する記事を書いたのですが、社内の議論に基づき(ちなみにまだ議論は続いています)その記事は削除し、内容を分けて書くことにしました。内容の一部についてはオプティマイザチームで担当し、記事が投稿され次第私のほうでもアップデートを投稿していきます


はじめに

まずご注意いただきたいのは、下記のパラメーターのリストは基本的に私の個人的な経験に基づくものです。いくつかはオラクルのサポートによって公式に推奨されてもいます。必ず適切な手法でテストを行うようにしてください
我々としてはSQL Performance Analyzerを使ってこれらのパラメーターの変更による影響をテストすることを強くおすすめします。


この投稿内容をどう読むべきか?

「誰かが行った」とか「誰かがブログ(このブログも含みます!)で書いていた」とか「わが国には世界的にも優秀なチューニングエキスパートがいるから」などといった理由で、盲目的にこれらの隠しパラメーター(アンダースコアパラメーター)をセットしては絶対にいけません。信頼すべきは、オラクルのサポート(MOS Noteに書かれている内容)や、オラクルの公式ホワイトペーパーや、皆さんの環境を良く知っていて長く一緒に仕事をしているサポートエンジニアやコンサルタントがいる場合はそういった人々です。
.

重要なパラメーター設定
    • _kks_obsolete_dump_threshold
      • これは何?
        • カーソルシェアリングの診断を改善するためにOracle 12.1.0.2で導入された改良で、親カーソルがN回無効になった際に無効な親カーソルとその子カーソルの情報をダンプするというものです

    2016年3月20日日曜日

    AWRウェアハウスに関するジョブ in EM13c

    原文:AWR Warehouse Jobs in EM13c

    AWRウェアハウス機能をいろいろと試しているうちに、いくつか注意したほうがよさそうな変更点に気付きました。ご存知の通り、AWRウェアハウスはEMのジョブ機能を多用しており、EM13cではさらにその度合いが増しています。EMのジョブシステムは(EM13c)で大きくオーバーホールされました。そこで、この変更によってAWRウェアハウスにデータベースを追加していくときにどういう影響があるのか見ていきましょう。

    検出

    EM13cでAWRウェアハウスにデータベースを追加して数分すると、コンソール上では「スナップショットがアップロードされていない」と表示されることに気づくでしょう。この画面を使っている人がこれを見るとちょっと警戒するかもしれません。


    2016年3月7日月曜日

    Oracle Database 12cの管理 with Enterprise Manager - パート3

    原文:Managing Oracle Database 12c with Enterprise Manager – Part III

    今回もOracle Enterprise Manager 12cを使ったOracle Database 12cの管理についてです。前回の投稿では、下図のようにプラガブルデータベースのプロビジョニングについて扱いました。これは、Enterprise Manager12cのコンテナデータベースのホーム画面からデータベースメニューを選択することでアクセスできます。

    このページのライセンスについてもクリアに理解しておく必要があります。Enterprise Managerのライセンス情報(こちら)には、Database Lifecycle Management Packのライセンス要件についても記述されています。それによると、「「プラガブル・データベースのプロビジョニング」ページの、データベース管理の基本機能に関するセクションに明示的に示される操作以外のすべての操作は、ライセンスを必要とします」。同ライセンス情報の2.3.1では、次のPDBプロビジョニング関連機能にDBLMのライセンスが必要であるとされています

    2016年3月2日水曜日

    Oracle Database 12cの管理 with Enterprise Manager - パート2

    原文:Managing Oracle Database 12c with Enterprise Manager – Part II


    読者の皆さん、前回の投稿(訳注:こちら。未翻訳)ではOracle Enterprise Manager 12cでOracle Database 12.1のコンテナデータベース(CDB)を表示させた様子をご紹介しました。管理対象のデータベースサーバーにインストールされたEMエージェントを使ってCDBのほかすべてのPDBが検出された様子をご紹介しましたね。
    CDBをドリルダウンしてCDBターゲットのホームページを表示させた様子が、次のスクリーンショットです。


    Enterprise Manager 12cではコンテナデータベースのメニューからプラガブルデータベースのオープン・クローズも簡単に行うことができます