今回もOracle Enterprise Manager 12cを使ったOracle Database 12cの管理についてです。前回の投稿では、下図のようにプラガブルデータベースのプロビジョニングについて扱いました。これは、Enterprise Manager12cのコンテナデータベースのホーム画面からデータベースメニューを選択することでアクセスできます。
このページのライセンスについてもクリアに理解しておく必要があります。Enterprise Managerのライセンス情報(こちら)には、Database Lifecycle Management Packのライセンス要件についても記述されています。それによると、「「プラガブル・データベースのプロビジョニング」ページの、データベース管理の基本機能に関するセクションに明示的に示される操作以外のすべての操作は、ライセンスを必要とします」。同ライセンス情報の2.3.1では、次のPDBプロビジョニング関連機能にDBLMのライセンスが必要であるとされています
- プラガブル・データベース(PDB)の作成、接続、切断
- シードからPDBを作成し、切断されたPDBからPDBを接続し、PDBを切断します(複数ターゲットの操作またはカスタマイズされているデプロイメント・プロシージャを使用して実行された操作)
- PDBのクローニング
- 既存のPDBのクローンを作成します。
- PDBの移行
- 非コンテナ・データベース(CDB)データベースをPDBに移行します。
「Enterprise Managerの基本機能」のセクションでは、次のPDBに関する操作がEnterprise Managerのデータベース管理の基本機能に含まれている(DBLMのライセンスを必要としない)とされています
つまり、PDBのクローニングと移行については基本的にDBLMのライセンスが必要です。PDBの作成・プラグ・アンプラグにおいて1つ以上のPDBを指定するとDBLMのライセンスが必要となります。また、製品付属(OOTB: out-of-the-box)のデプロイメントプロシージャをカスタマイズする場合も同ライセンスが必要です。
一方で、製品付属のデプロイメントプロシージャを使用し、1つのPDBだけを操作する場合、DBLMライセンスは必要となりません。
以上は、Enterprise ManagerでPDBのプロビジョニングを行う際のライセンス要件をイメージしていただくための一般的なガイドラインです。皆さんのシチュエーションや組織に応じた個別のライセンスの必要性や詳細については、オラクルの担当営業に確認をとるようにしてください
それでは。
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