2016年2月10日水曜日

Enteprise Manager 13cの新規インストール

原文:Installing a New Enterprise Manager 13c Environment

Oracle Management Cloudについての投稿が許可されるのを待っている間、Enterprise Manager 13cのことについて書きつつ、メールやコメント欄でこれまでいただいたご質問にご回答しようと思います。

EM13cをインストールするにあたって何か気にすべき新しい内容はありますか?

  1. リポジトリデータベースには、シングルテナントの12.1.0.2データベースを使う必要があります
  2. リポジトリデータベースでは adaptive_features パラメーターは無効化してください
  3. /etc/security/limits.conf の soft nofiles の値は、以前は8192が一般的でしたが、EM13cでは30000に設定してください
  4. session_cached_cursors パラメーターは500にセットして下さい
  5. 正しく設定しているにもかかわらずポート設定に関して警告が出る場合がありますが、その場合は無視して進むようにします



ソフトウェアライブラリと$AGENT_HOME用にどの程度のスペースが必要ですか?

  1. パッチ計画機能を使用してOracleソフトウェアアップデートを簡素化したい場合は、ソフトウェアライブラリ用に少なくとも100GBを用意する必要があります。大規模EM環境の場合は、ソフトウェアライブラリ用に250~500GB程度を用意します
  2. AWR Warehouseを使用するのであれば、$AGENT_HOMEにAWRのダンプデータが置かれ、そのあとAWR Warehouseのサーバーに送信されます。このファイルのサイズは50MBから11GBの間になりますので、そのぶんのスペースを確保しておいてください。容量が足りないと、ETL処理がエラーになる可能性があります

インストール中、何か気をつけることはありますか?

  1. インストールの完了度合いを示すパーセンテージと、実際の経過時間には気をつけてください。EM管理者の方であれば慣れていると思いますが、初めてインストールするような方にとっては、インストールが46%前後でしばらく止まってしまうのでパニックに陥ってしまうかもしれません

このような状態になったら、長めのランチに出かける時間です。



ランチから戻ってきてからも、52%あたりになるまでは時間がかかります。食後のコーヒーの時間ですね ;) 。46%を過ぎて50%になるくらいまでは、さまざまなコンフィギュレーションを行うのに時間がかかりますので、ハングしたなどといってイラつかないようにしてください。この間、いろいろな処理が流れているのです。

すでに新機能やインストールについて多数のブログ投稿がありますので、この投稿はこれくらいにしておきます。とはいえ、初めてインストールする方や、ちょっと参考資料を見てみたい方の役に立てば幸いです。

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